営業解説
営業パイプラインとは?「案件はあるのに売上が読めない」を解消する

この記事のポイント
案件数だけでは、売上の見込みは分かりません。商談ステージの定義、停滞日数、次回行動を揃え、営業会議で判断できるパイプラインをつくります。
目次 CONTENTS
商談の段階は、顧客の行動で区切る
「提案中」の意味が人によって違うと、同じ表を見ても認識は揃いません。提案書を送ったら提案中、顧客から検討条件を確認できたら条件調整、といった観察できる条件で区切ります。気持ちや期待で段階を進めないことが、見込みを過大にしないための出発点です。
会議で見るのは件数より変化
週次の営業会議では全案件の読み上げをやめ、前週から段階が進んだ案件、受注予定日が後ろ倒しになった案件、次回行動が未設定の案件を確認します。金額と予定日だけでなく、決裁者との接点や顧客側の次の作業を記録すると、支援の必要な箇所が分かります。
確度を固定の掛け率だけにしない
説明用に「提案段階50%」と計算することはできますが、その数値は受注を保証しません。段階ごとの過去の移行実績を見て、自社で使う基準を調整します。新規と既存、小口と大型では検討期間が違うため、同じ日数で停滞を判定すると優先順位を誤ります。
停滞の定義を一つ決めて始める
最初は「14日間更新なし」など、確認対象を抽出する暫定ルールを設けます。数字を罰則に使わず、次の連絡を決めるために使ってください。4週間運用した後、正常に進む案件も頻繁に抽出されるなら基準を見直します。担当者ごとの運用差もここで確認します。
比較して確認する
自社で外せない条件を先に決め、下表に検証結果を書き足してください。
| 段階 | 進める条件の例 | 次に確認すること |
|---|---|---|
| 課題確認 | 顧客の課題を聞けた | 関係者と検討時期 |
| 提案 | 提案内容を説明した | 判断基準と比較先 |
| 条件調整 | 金額・範囲を協議した | 決裁と契約の手順 |
| 受注 | 社内定義の合意証跡を確認 | 引き継ぎと開始日 |
製品の実売価格・仕様ではなく、編集部が作成した検討用の比較例です。
導入の進め方
- 01定義:段階を進める条件を言語化
- 02入力:金額・予定日・次回行動を記録
- 03会議:変化と停滞案件だけを確認
- 04改善:4週間後に基準を調整

