社内業務解説
社内ナレッジ共有が続く仕組み。置き場を増やす前に決めること

この記事のポイント
情報が見つからない問題は、保存場所を増やしても解決しません。入口、命名、更新責任、探せなかった記録を揃え、使われるナレッジの循環をつくります。
目次 CONTENTS
見つからなかった質問を出発点にする
新しいツールを選ぶ前に、社内チャットで繰り返される質問を1週間記録します。休暇の申請先、見積もりの承認者、顧客への案内文など、具体的な問いをページの見出しにします。部門名だけで分類するより、利用者が探す言葉で入口をつくることが重要です。
正本の置き場とリンクの関係を決める
同じ手順をチャット、フォルダ、Wikiに複製すると、どれが最新か分からなくなります。更新する正本は一つにし、その他の場所からはリンクします。アクセス権で閲覧できないリンクがないか、実際の利用者の権限で確認してください。
更新する人ときっかけをページに書く
所有者、更新日、見直し予定を明示し、担当者が異動したら引き継ぐ対象に含めます。ページを増やした件数より、質問に答えられたかを重視します。古い手順を残す場合は、現行の手順へのリンクと旧版であることを分かる場所へ記載します。
小さな編集の時間を仕事に組み込む
週15分の見直し枠を設け、今週探せなかった情報を3件だけ改善します。コメントや質問の窓口を一つにすると、利用者が書き手へ気軽に修正を頼めます。更新担当の善意だけに頼らず、定例作業として時間を確保してください。
比較して確認する
自社で外せない条件を先に決め、下表に検証結果を書き足してください。
| 設計項目 | 決めること | 確認方法 |
|---|---|---|
| 入口 | 質問の言葉で見出しを付ける | 初めての人が検索 |
| 正本 | 更新する場所を一つにする | 複製とリンクを点検 |
| 責任 | 所有者と見直し日を記載 | 異動時の引き継ぎ |
| 改善 | 探せなかった情報を記録 | 週15分で3件を更新 |
製品の実売価格・仕様ではなく、編集部が作成した検討用の比較例です。
導入の進め方
- 01繰り返される質問を集める
- 02正本と入口を決める
- 03所有者を割り当てる
- 04検索と質問から継続更新
