顧客管理導入手順
顧客データの重複をなくすには?名寄せ前に決めたいルール

この記事のポイント
似た社名を一括で統合すると、別の会社を混ぜるおそれがあります。識別子、表記の統一、確認対象、統合履歴を設計し、戻せる状態で名寄せを進めます。
目次 CONTENTS
同じ会社と同じ担当者を分けて考える
会社と担当者は別の単位で管理します。同じ会社に複数の担当者がいても重複ではありません。また、部署や拠点を別に管理する必要がある場合もあります。どの単位を1件と数えるかを決めずに社名だけで統合すると、必要な関係まで消えてしまいます。
表記の統一とレコード統合は別作業
全角と半角、前後の空白、株式会社の位置などを検索用に揃える処理と、2件の顧客を1件にまとめる処理を分けます。元の入力値は残し、正規化した値を比較用に使うと、誤った処理を検証しやすくなります。住所やメールアドレスだけで自動確定しない方針も必要です。
確度によって自動処理と人の確認を分ける
社内で付与した一意の顧客IDが一致するもの、名称と所在地が一致するもの、名称だけが似ているものを分けます。後者ほど人による確認を優先します。法人の合併や担当者の異動があるため、過去の取引履歴をどちらに残すかも確認担当が判断します。
統合前のバックアップと履歴を残す
対象件数、統合元ID、統合先ID、判断理由、処理日時を記録します。初回は50件ほどで試し、商談、問い合わせ、配信対象の関連が失われないか確認します。一括更新を行う前に、復元手順が実行できることまで試してください。
比較して確認する
自社で外せない条件を先に決め、下表に検証結果を書き足してください。
| 一致の条件 | 扱いの例 | 確認事項 |
|---|---|---|
| 社内顧客IDが一致 | 統合候補の優先度を高くする | 履歴と関連先 |
| 名称と所在地が一致 | 担当者が確認 | 拠点を分ける必要 |
| 名称だけ似ている | 自動統合しない | 別法人・旧社名 |
| 担当者メールが一致 | 人物候補として確認 | 異動と共有アドレス |
製品の実売価格・仕様ではなく、編集部が作成した検討用の比較例です。
導入の進め方
- 01原本を保存し識別子を決定
- 02比較用の表記を正規化
- 03候補を確度別に人が確認
- 04少量を統合し関連先を検証
