社内業務費用
業務自動化の費用を見積もる。小さな自動化でも運用費が必要な理由

この記事のポイント
動く仕組みをつくる費用に加えて、監視、変更対応、失敗時の復旧が必要です。月次の転記業務を例に、自動化する範囲と残す人の作業を整理します。
目次 CONTENTS
まず自動化する1工程を決める
受信したデータを表へ転記する、入力内容を照合する、処理結果を通知する、といった単位に分けます。例外を含む一連の仕事を最初からすべて任せるより、条件が安定した工程を選ぶ方が検証しやすくなります。月に何回動くかと、1回の対象件数も記録します。
初期費用は処理以外の設計も含む
説明用に、要件整理8時間、作成16時間、試験8時間、手順書4時間を仮定すると合計36時間です。時間単価5,000円なら18万円相当になります。これは実売価格ではなく試算例です。接続先の認証、データ形式、再実行の仕様が複雑なら必要工数は増えます。
失敗時に誰が戻すかで運用費が変わる
毎月1時間の確認と、変更対応の予備時間を見込みます。途中まで処理して止まったときに、同じデータを再処理すると重複しないかを試してください。ログに対象番号と処理結果を残し、人が再開できる手順を用意することが、保守費用を説明する根拠になります。
全部を自動化しない選択肢も比較する
入力フォームの統一やCSV出力の利用だけで転記が減る場合もあります。月1回・数件の例外のために大きな処理を作るより、例外だけ人に返す設計が適することもあります。自動化前に手順を簡素化し、その後に残る負担を試算してください。
比較して確認する
自社で外せない条件を先に決め、下表に検証結果を書き足してください。
| 費用区分 | 説明用の作業 | 確認すること |
|---|---|---|
| 要件整理 | 8時間 | 入力・出力・例外 |
| 作成 | 16時間 | 接続先と実行条件 |
| 試験 | 8時間 | 重複・停止・再実行 |
| 手順書 | 4時間 | 担当者の復旧方法 |
| 継続運用 | 月1時間+変更対応 | 確認頻度と責任者 |
製品の実売価格・仕様ではなく、編集部が作成した検討用の比較例です。
導入の進め方
- 01手順を簡素化して対象を絞る
- 02正常・異常・再実行を設計
- 03少量のデータで検証
- 04監視と変更対応の時間を確保

