経理解説
月次締めが遅れる原因を整理する。締め日から逆算する業務設計

この記事のポイント
締め日に頑張る前に、必要な情報がいつ届くかを確認します。部門ごとの提出物、前後関係、例外対応を一覧にし、待ち時間を減らす考え方を解説します。
目次 CONTENTS
締め作業を待ち時間と処理時間に分ける
担当者が長時間作業していても、その前に数日間資料を待っている場合があります。提出待ち、確認待ち、修正待ち、実作業に分けて記録すると、経理だけでは解消できない遅れが見えてきます。直近の締め1回分を時系列で振り返るところから始めます。
提出物の前後関係を見えるようにする
売上の確認、費用の申請、請求内容の照合など、どの情報が揃うと次へ進めるかを書き出します。締め日から逆算して提出日と確認日を別に設けると、修正する余地を確保できます。締め当日が初めての確認日になる流れを見直しましょう。
例外を個別連絡の中に埋めない
提出できない資料や確認中の金額は、担当、理由、次の回答予定を一覧にします。担当者同士のメッセージだけでは、休暇や異動で追跡できなくなります。扱いの判断が必要な内容は、社内の経理責任者の確認を受け、一般的な業務改善と会計判断を分けて管理します。
締めの翌週に一つだけ変える
遅れた提出物を多い順に確認し、翌月は連絡時期、提出フォーム、担当のいずれか一つを変えます。全部を同時に変えると改善した理由が分からなくなります。遅延日数と修正件数を同じ定義で記録し、数回の締めで効果を確かめてください。
比較して確認する
自社で外せない条件を先に決め、下表に検証結果を書き足してください。
| 段階 | 決めること | 残す記録 |
|---|---|---|
| 提出前 | 資料と締め切り | 提出担当・依頼日 |
| 確認 | 照合項目と確認者 | 不備と回答期限 |
| 例外 | 責任者への確認経路 | 理由と判断結果 |
| 振り返り | 翌月に変える1点 | 遅延日数・修正件数 |
製品の実売価格・仕様ではなく、編集部が作成した検討用の比較例です。
導入の進め方
- 01直近の締めを時系列で整理
- 02待ち時間と実作業を分離
- 03提出と確認の期限を設定
- 04翌月に1つの改善を試す
